「明日のシフト、1人足りない」「求人を出したのに応募が全然来ない」「そろそろ店長候補を採用したいけど、どこに頼めばいいのか分からない」——この3つの悩みは、実は解決策がまったく違います。にもかかわらず、多くの飲食店オーナーは「とりあえずバイトルに出す」「とりあえずタイミーに登録する」というように、目的とサービスがかみ合わないまま採用活動をしているケースが少なくありません。
私はハンバーガー専門店「WORLD BURGER」を池袋2店舗・新潟・浜松の計4店舗(直営・FCを含む)で運営しています。複数店舗を回していると、採用の悩みは「今日・明日の欠員」「来月の定期採用」「店長クラスの即戦力」という、まったく性質の異なる3つのレイヤーで同時に発生します。この記事では、飲食店が実際に検討することの多い採用・人材サービスを目的別に整理し、料金・特徴を横並びで比較した上で、「結局どれを選ぶべきか」を正直に結論づけます。
先に断っておくと、「これ1つですべて解決する万能サービス」は存在しません。だからこそ、目的ごとに何を選ぶべきかをはっきりさせることが、遠回りに見えて一番の近道です。
この記事を書いている人
小さな飲食店の経営ラボ運営者・松井大樹(だいじゅ)。グルメバーガー専門店「WORLD BURGER」を池袋(2店舗)・新潟・浜松で運営(直営店・FC店を含む、2021年開業・6年目)。食べログ全国100名店(2024年・2026年連続受賞)、2026年ジャパンベストバーガー50選出(ジャパンバーガーチャンピオンシップ予選会)など第三者評価も受けている。複数店舗の経営に加えて、Web集客・購買心理学の実践知を活かしたマーケティング支援も行っている。
1. 飲食店の採用ニーズは「3種類」に分けて考える
まず前提として、飲食店の採用ニーズは大きく3つに分類できます。この分類を最初に頭に入れておくと、サービス選びで迷わなくなります。
| ニーズ | 該当するサービスタイプ | 典型的な使い方 |
|---|---|---|
| 今日・明日の欠員を即座に埋めたい | スポットワーク型 | タイミー、シェアフル、ワクラクなど |
| アルバイト・パートを継続的に採用したい | 求人媒体型 | バイトル、マイナビバイト、タウンワーク、Indeed、求人ボックス、スタンバイ、engageなど |
| 店長・料理長・本部職など正社員・即戦力を採用したい | 飲食特化型・人材紹介型 | クックビズ、フーズラボエージェント、求人飲食店.comなど |
以下、この3分類に沿って、実際の料金・特徴を比較していきます。
2. 欠員対応:今日・明日の人手を埋める「スポットワーク型」
急なキャンセル・当日の体調不良など、シフトの穴を埋める必要が出たときに使うのがスポットワーク型です。まず知っておくべき事実は、主要3社の手数料はほぼ横並びで「報酬総額の約30%」という点です。どこかが極端に安い・高いということはなく、業界標準として定着しています。
2-1. タイミー
成果報酬型。初期費用・掲載費用は無料で、ワーカーへの支払報酬(給与+交通費)に対して30%のサービス利用料が発生します。実際に勤務が完了した場合のみ課金され、振込関連手数料(220円/人・月、税込)が別途かかります。例えば時給1,200円×5時間(給与6,000円)+交通費1,000円の場合、報酬総額7,000円×30%=2,100円がサービス利用料となり、企業負担総額は約9,100円+振込手数料220円+消費税というイメージです。国内スポットワークの最大手で、ワーカー数は約500万人規模、導入企業は約36,000社と報じられています(出典記事の記載時点の数値)。
2-2. シェアフル
成果報酬型。求人掲載料・登録料・初期費用・月額費用は無料で、就業が完了した場合のみ日給の30%の紹介手数料+給与振込手数料200円(1就業あたり)が発生します。パーソルホールディングス系列(2019年設立)で、ダウンロード数850万超、登録企業7万社超と報じられています。吉野家ホールディングスなど大手飲食チェーンでの活用事例が確認できる点も特徴です。
2-3. ワクラク
成果報酬型。初期費用・月額費用・掲載費用は無料で、ワーカー報酬総額の30%(税別)をシステム手数料として企業が負担します。デイワーク(その日1日の人手確保)に特化しており、飲食店のホールスタッフ等が主要用途として挙げられています。タイミー・シェアフルと比べると知名度・規模は小さいとみられますが、正確な登録者数・導入社数は今回の調査では確認できていません(未確認)。
2-4. 注意:メルカリハロは選択肢から消えた
メルカリハロは2025年10月14日にサービス終了したことが報じられています。稼働していた期間は企業側手数料が給与+交通費合計の30%で、当初無料キャンペーンを行っていましたが2025年4月から課金開始していました。大手資本のメルカリでも撤退した事実は、スポットワーク市場が競争の激しい領域であり、「継続性・運営会社の体力」もサービス選びの評価軸に入れるべきだという教訓になります。
比較表:スポットワーク型(欠員対応)
| サービス | 料金体系・目安金額 | 飲食対応 | 向いている店舗タイプ | だいじゅの視点 |
|---|---|---|---|---|
| タイミー | 成果報酬型/給与+交通費の30%+振込手数料220円(税込)/人・月 | 対応(主要募集職種の一つ) | 当日・翌日の欠員補充全般。知名度・母数を重視する店舗 | 複数店舗を運営していると、急な欠員は「今日、応募が来るかどうか」が全てという感覚があります。手数料の数%の差より、応募母数の大きさの方が現場では死活問題です |
| シェアフル | 成果報酬型/日給の30%+振込手数料200円/件 | 対応 | 欠員補充。大手チェーンでの導入実績を重視する店舗 | タイミーと料率はほぼ同水準。両方に登録しておき、応募が早く集まった方を都度使う運用が現実的だと考えています |
| ワクラク | 成果報酬型/報酬総額の30%(税別) | 対応(ホール中心) | 地方・中小規模店舗で、タイミー・シェアフルの応募が薄いエリアの補完 | 規模の裏付けが取れていない以上、いきなり主力として使うのは判断材料が足りません。エリアによって「試してみる価値がある補完策」という位置づけです |
3. 計画的な採用:アルバイト・パートを募集する「求人媒体型」
繁忙期前など、あらかじめ人手が必要になるタイミングが分かっている場合は、求人媒体型の出番です。ここは「掲載課金型(枠を買い切る)」と「クリック課金型(求人検索エンジンで反応ごとに課金)」の2つの仕組みがあり、性質がまったく違うので分けて理解する必要があります。
3-1. バイトル
掲載課金型(枠買い切り)。プランはP(EX)・P・PL・D・C・B・Aのランクがあり、露出度が上がるほど高額になります。エリアによって最低料金が異なり、北海道・東北・北陸・中国・四国は1枠22,000円〜、愛知・岐阜・三重は26,000円〜、大阪・京都・兵庫は30,000円〜が最低料金として確認できました。上位表示オプション「+プラン」は一律20,000円/週です。応募数に関わらず掲載費用は固定のため、単発の欠員対応には不向きです。
3-2. マイナビバイト
掲載課金型と応募課金型の2系統があります。掲載課金型は「ADプレミアム」「ADスーパー」「ADスタンダードプラス」「ADスタンダード」「ADライト」の5プランで最安2万円〜、応募課金型は「エントリープラス」「エントリー」の2プランで掲載自体は無料、応募発生時に課金される仕組みです。マイナビグループの知名度から学生層への訴求に強いとされますが、飲食業界特化の強みを裏付ける一次情報は今回確認できていません(未確認)。
3-3. タウンワーク
掲載課金型で、成功報酬型ではありません(採用人数によって金額は変わりません)。最低料金は「A1サイズ」19,000円、最高は「1Pサイズ」380,000円。まとめ買いプラン「枠得プラン」は10枠1ヶ月45,000円〜(1枠4,500円〜)で、掲載期間・枠数が増えるほど単価が下がります。複数店舗展開の場合、この枠得プランでコストを抑えられる可能性があります。
3-4. Indeed/求人ボックス/スタンバイ(求人検索エンジン3社)
この3社は「無料掲載から始められ、クリック課金で露出を追加できる」という共通の仕組みを持っています。
- Indeed:掲載自体は無料(オーガニック掲載)。スポンサー求人はクリック課金型で、クリック単価は0〜999円の範囲で入札制。上限クリック単価は15〜1,000円の間で自由設定可能です。実際に池袋東口店の立ち上げ(組織形成)時のアルバイト募集で使用した実感として、予算を先に決めて(例:5万円)その範囲内でクリックされた分だけ課金される仕組みのため、予算オーバーの心配がなく費用対効果は良いと感じています。これまでの利用を通算すると約50人の採用につながっており、応募自体の母数は十分に確保できる媒体です。一方で、正社員採用や定着率の高い応募の獲得については、やや難しさを感じているというのが実感です。
- 求人ボックス:無料掲載が可能(初期費用・成果報酬なし)。有料掲載はクリック単価25円〜1,000円を1円単位で手動設定でき、月額3万円程度の少額から月額10万〜100万円規模まで柔軟に対応します。
- スタンバイ:相談・アカウント作成・掲載料・初期費用は無料。クリック単価は20円〜1,000円の入札制で、相場は100〜500円と他媒体よりやや高めとされます。飲食業界特化の強みは今回確認できていません(未確認)。
3-5. engage
基本無料。初期費用・月額費用・成功報酬なしで求人掲載・採用ページ作成・応募者管理が可能です。有料オプション「engageプレミアム」はチケット制で1日7,000円〜。登録企業数60万社超と報じられています。無制限の求人掲載ができる点が魅力ですが、無料ゆえに露出が限られるため、応募数を増やすには他媒体との併用や自社SNS等での拡散が前提になりやすい点は留意が必要です。
3-6. グルメバイトちゃん
TikTok・Instagramのショート動画でアルバイト求人を行う、飲食業界特化のSNS求人サービスです。運営は東証プライム上場の株式会社シンクロ・フードで、後述する「求人飲食店.com」と同じ運営会社によるサービスという位置づけです。料金は公式サイトで非公開・要問い合わせとなっており、公開情報からはタウンワークやバイトルに近い掲載課金型モデルと見られますが、正確な料金体系は断定できません(要問い合わせ)。実際に自店で使ってみたところ、「ネイル・髪色自由」という条件を打ち出したことで女性からの応募が多く集まり、通算で約50人の採用につながりました。まかない・制服・ネイルの自由度といった、待遇面の細かい条件で検索できる機能が特徴で、こうした条件が刺さりやすい業態には有力な選択肢になり得ます。
比較表:求人媒体型(アルバイト・パートの継続採用)
| サービス | 料金体系 | 目安金額 | 飲食特化 | 向いている店舗タイプ |
|---|---|---|---|---|
| バイトル | 掲載課金型 | 1枠22,000円〜(エリア差あり) | 対応 | ある程度の採用予算があり、繁忙期前など計画的に募集したい店舗 |
| マイナビバイト | 掲載課金型/応募課金型 | 掲載型は2万円〜 | 未確認 | 学生アルバイト中心の採用、複数エリア・複数職種の並行募集 |
| タウンワーク | 掲載課金型 | 19,000円〜380,000円、枠得は10枠45,000円〜 | 対応 | 地域密着の継続採用、複数店舗のまとめ買い |
| Indeed | 無料掲載+クリック課金 | クリック単価0〜999円(上限自由設定) | 非特化 | 低リスクでのテスト掲載、応募母数の底上げ(当店では実際に約50人の採用実績あり) |
| 求人ボックス | 無料掲載+クリック課金 | クリック単価25〜1,000円、月3万円〜 | 非特化 | 予算のかけ方を柔軟に調整したい店舗 |
| スタンバイ | クリック課金型 | クリック単価20〜1,000円(相場100〜500円) | 非特化 | Indeed・求人ボックスと併用する位置づけ |
| engage | 基本無料 | 有料オプションは1日7,000円〜 | 非特化 | 予算ゼロからの求人開始、小規模店舗・個人店 |
| グルメバイトちゃん | 非公開・要問い合わせ | 非公開(掲載課金型の可能性、断定不可) | 特化 | ネイル・髪色自由等の待遇を訴求したい店舗(当店では女性応募が増え約50人採用の実績あり) |
この表を見て分かる通り、求人媒体型は「掲載課金型(固定費が先に発生)」と「求人検索エンジン型(無料掲載+クリック課金でリスクを抑えられる)」の2グループに分かれます。予算に不安がある個人店・中小チェーンは、まずIndeed・求人ボックス・engageの無料掲載で反応を見てから、必要に応じてバイトル・タウンワークのような掲載課金型に予算を投じる、という順番が合理的です。
4. 正社員・店長クラス採用:「飲食特化型・人材紹介型」
店長・料理長・本部職など、飲食の実務経験を前提にした即戦力人材を採用したい場合は、総合求人媒体よりも飲食特化型の方がミスマッチを減らせる可能性があります。
4-1. クックビズ
飲食特化型の求人媒体機能と、成功報酬型の人材紹介機能の両方を持つサービスです。求人広告(媒体)は社員募集で掲載期間1・3・6・12ヶ月から選択でき、参考価格帯は「4週間or8週間 15万円〜100万円」。アルバイト・パート募集は「バリューパック」等、最低10枠以上のプランが中心で、具体的な金額は個別見積もりとなります。人材紹介は初期費用0円、採用が決定するまで無料、採用者1名につき紹介手数料が発生(返金保証制度あり)という成功報酬型ですが、具体的な料率は公式情報で確認できず非公開・要問い合わせです。人材紹介業界の一般相場は理論年収の30〜35%程度とされますが、これはクックビズ固有の数値ではなく業界一般の目安である点に注意してください。ユーザーの9割が飲食業界経験者とされ、他媒体と比べて「応募〜定着人材までの率が8〜10%高い」という記載も確認できましたが、これは同社の主張であり第三者検証は未確認です。
4-2. 求人飲食店.com
月額19,800円(税抜)から、店舗単位で30日間掲載可能な飲食特化型求人媒体です。同一店舗であれば正社員・アルバイト同時募集、キッチン・ホール同時募集も基本料金内で対応でき、掲載するとGoogleしごと検索(Google for Jobs)にも自動連携されます。比較的低価格帯で飲食特化媒体を試したい個人店・小規模チェーンに向いています。
4-3. フーズラボエージェント
外食産業・飲食業界特化の人材紹介・採用コンサルティングサービスです。求職者側は完全無料で、企業側は成功報酬型の人材紹介手数料が発生しますが、具体的な料率は公式サイトで確認できず非公開・要問い合わせです。専任キャリアアドバイザーが求職者支援を一貫対応する点が特徴で、ハイクラス・シェアリング人材向けの「フーズラボ・ハイクラス」という別ブランドも展開しています。
比較表:飲食特化型・人材紹介型(正社員・店長クラス)
| サービス | 料金体系 | 目安金額 | 飲食特化 | 向いている店舗タイプ |
|---|---|---|---|---|
| クックビズ | 掲載課金型(媒体・個別見積)/成功報酬型(人材紹介) | 社員募集15万〜100万円/掲載期間、紹介料率は非公開・要問い合わせ | 特化(業界最大手級) | 飲食経験者の確実な採用、店長・本部職クラスの紹介、複数店舗展開でまとまった採用計画がある企業 |
| 求人飲食店.com | 掲載課金型 | 月19,800円〜/店舗 | 特化 | 低予算での飲食特化媒体トライアル、個人店・小規模チェーン |
| フーズラボエージェント | 成功報酬型 | 非公開・要問い合わせ | 特化 | 店長・料理長・本部職などハイクラス中途採用 |
人材紹介型は各社とも成功報酬率を公開していません。これは業界的にも珍しいことではなく、店舗規模・採用ポジションによって個別見積もりになるのが一般的です。本気で正社員・店長クラスの採用を検討するなら、1社だけで決めず複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
5. 結論:複数店舗オーナーが実際にどう使い分けるべきか
ここまでの比較を踏まえた、正直な結論を整理します。
- 今日・明日の欠員を埋めたい→タイミー/シェアフルを軸に併用登録し、応募が集まりやすい方を都度使う。ワクラクは、前者2社で応募が薄いエリア(地方店舗など)の補完として検討する。
- 月次で計画的にアルバイトを採用したい→タウンワークまたはバイトルで掲載課金型を使うが、繁忙期前など「確実に必要な時期」に絞る。同時にIndeed・求人ボックスへの無料掲載も並行し、露出を増やすのがコスト効率が良い。
- 予算をかけずにまず求人を出したい(新規オープン店等)→engageまたは求人ボックス・Indeedの無料掲載から開始し、反応を見て有料媒体への追加投資を判断する。
- 店長・料理長・本部職など即戦力の正社員を採用したい→クックビズまたはフーズラボエージェントの人材紹介を使う。掲載型の総合媒体よりミスマッチが少ない可能性が高いが、成功報酬率は個別見積もりのため複数社を比較する。
- 複数店舗を横断して人員を融通したい→スポットワーク(タイミー・シェアフル)で店舗間の応援シフトを補い、恒常的な人手不足は求人媒体型・人材紹介型で構造的に解消する、という二段構えが現実的。
「1つで完結する最強サービス」は存在しません。欠員対応・定期アルバイト採用・正社員採用でニーズが根本的に異なるため、複数店舗運営オーナーには「用途別の使い分け」こそが唯一の現実的な結論です。最初から全部に手を出す必要はなく、まずは自店で一番困っている悩み(今日の欠員なのか、来月の採用なのか、店長候補なのか)から1つ選んで、該当するサービスに登録してみるところから始めることをおすすめします。
なお、料金・料率は各社とも変更が頻繁にあります。実際に導入を検討する際は、必ず各社公式サイトで最新の条件を確認してください。
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 飲食店の採用にはどのサービスを使えばいいですか?
A. 目的によって選ぶべきサービスが異なります。今日・明日の欠員対応にはタイミーやシェアフルなどのスポットワーク型、アルバイト・パートの計画的な採用にはバイトルやタウンワーク、Indeedなどの求人媒体型、店長・料理長クラスの正社員採用にはクックビズやフーズラボエージェントなどの人材紹介型が向いています。1つのサービスですべてをカバーしようとせず、ニーズ別に使い分けるのが現実的です。
Q2. スポットワーク型サービスの手数料はどこも同じですか?
A. タイミー・シェアフル・ワクラクの主要3社は、いずれも報酬総額の約30%という近い水準で横並びになっています。差がつくのは手数料率よりも、応募が集まりやすいかどうか(ワーカーの母数)です。
Q3. 正社員・店長クラスの採用にはどのサービスが向いていますか?
A. クックビズやフーズラボエージェントのような飲食特化型の人材紹介サービスが向いています。総合求人媒体より飲食経験者の比率が高いとされ、ミスマッチを減らせる可能性があります。ただし成功報酬率は各社とも非公開で個別見積もりとなるため、複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
Q4. メルカリハロはもう使えないのですか?
A. メルカリハロは2025年10月14日にサービスを終了しており、現時点(2026年8月)では選択肢として存在しません。大手資本のサービスでも撤退した事例があるため、スポットワーク型を選ぶ際は「継続性・運営会社の体力」も評価軸に入れることをおすすめします。
Q5. 求人媒体は無料と有料、どちらを選ぶべきですか?
A. 予算やフェーズによります。新規オープン直後や予算に不安がある場合は、Indeed・求人ボックス・engageなどの無料掲載からまず試し、反応を見てから有料の掲載課金型(バイトル・タウンワーク等)への投資を判断するのが合理的です。繁忙期前など「確実に人が必要な時期」には、掲載課金型を計画的に使う方が確実性が高まります。
タイミーについて、運営者から一言
当メディア運営者はタイミー株式会社と代理店契約を締結しており、上記リンク経由での登録が成立した場合、紹介料を受け取ることがあります。この点を明記した上で、比較の結果として実際に良いと判断したサービスをご紹介しています。
上記の比較の通り、スポットワーク型の手数料はどこも横並びで、タイミーが特別安いわけではありません。それでも欠員対応の第一候補として名前が挙がりやすいのは、ワーカー数・導入企業数の規模で先行しているためです。急な欠員という「今日中に何とかしたい」場面では、応募が集まりやすいかどうかが結局いちばん効いてくるというのが、複数店舗を運営してきた実感です。まだ登録していない店舗は、他のスポットワークサービスと比較しながら、タイミーの公式サイトで詳細を確認してみることをおすすめします。
まとめ
飲食店の採用は「今日の欠員」「来月の採用」「店長候補の獲得」という性質の違う3つの課題が同時に存在します。今回の比較で分かったのは、スポットワーク型の手数料は業界標準としてほぼ横並びであること、求人媒体型は掲載課金型とクリック課金型で使い方がまったく異なること、人材紹介型は各社とも料率非公開のため複数見積もりが前提になることです。
「とりあえず有名だから」で選ぶのではなく、まず自店が今いちばん困っている採用課題を1つ特定し、この記事の比較表を見ながら該当するサービスに登録するところから始めてみてください。それが、遠回りのようで一番早い解決策です。
おまけ:媒体選びだけでは決まらない、「良い人」を見極める基準
ここまで媒体・サービスの比較を中心に書いてきましたが、正直に言うと、採用の成否は媒体選びだけで決まるものではありません。最後に、複数店舗を運営する中で自分が実際に大事にしている採用基準を共有します。
面接で一番重視しているのは「明るく前向きかどうか」です。「やりたい」という発言が多いなど、意欲が言葉として出てくる人を高く評価しています。当たり前のようですが、ネガティブで暗い人は実務上どうしても支障をきたすケースが多く、逆に前向きな人と働く現場は、こちらも一緒に働いていて楽しいと感じます。次に重視するのが真面目さ・誠実さ・責任感で、加えて「将来独立したい」「店を出したい」といった目標を持っている人は、総じて熱量高く働いてくれる傾向があります。
採用後の育成・評価についても、できるようになってほしいことをチェックリスト化し、達成できたら昇給する仕組みを取り入れています。加えて、アルバイト・社員を問わず、店舗経営やビジネス全体の仕組みそのものを学べる研修を実施し、経営者が見ている景色をなるべく共有するようにしています。視野が広がることでモチベーションが大きく変わったメンバーも実際にいますし、独立を志すメンバーにとっても良い経験になっていると感じています。
複数店舗オーナーが実践する経営ノウハウ
この記事以外にも、実際に飲食店を経営する上で役立つ実践知を発信しています。

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